スピンテスト事業

近年、回転製品の高速化が進み、品質と安全への需要はより一層高まっております。そのため、開発または製造段階では、耐久性やバースト回転数を確認するスピンテストが欠かせません。
長浜製作所では、お客様の新規開発製品へのスピンテストの仕様のご提案と実施、形状の高精度測定を行っております。また、目標回転数実現のための製品形状の解析、アタッチメントの設計・製作も承っております。
その上、バランシングサービスからスピンテストまで一貫した対応が可能です。
専業メーカーだからこそ可能な最適バランシングで初期アンバランスを徹底的に低減し、信頼性の高いスピンテストにより不確定要素を解消いたします。
機械仕様
  •  SCHENCK Rotec社製のスピンテスト装置:Centrio100 SL型
     回転数と耐荷重の異なる2種類のギアボックスを導入(PL12 / PL4)
     スピンテスト用ソフトウェアCAST 2 (Computer-Aided Spin Testing)によるテストプロセスの
     完全自動化
 ロータ直径:最大1,000mm
 ロータ全長:最大820mm

 ロータ最大回転数と荷重
最大回転数最大荷重
ギアボックスPL1263,000rpm中実 400kg、中空 200kg
ギアボックスPL4240,000rpm10kg
真空度:1 mbar 未満
※上記以外のロータについてはお問い合わせください。
スピンテスト
 オーバースピードテスト:強度評価
 ヒートサイクルテスト:熱疲労評価
 耐久試験:回転数プロファイルの繰り返しによる疲労強度評価
 低サイクル疲労試験(LCF, Low Cycle Fatigue Test):S-N 曲線作成、クリープ特性評価
 高サイクル疲労試験(HCF, High Cycle FatigueTest):運転状態の疲労評価
 遠心引張試験:材質強化(降伏点まで加速)
 バーストテスト:破壊条件の評価

オプション
 加熱:最大250℃
 非接触リアルタイム膨張測定(弾性変形・塑性変形、最大3断面)
 試験前後のバランシング評価
 試験前後の精密寸法測定
 カールツァイス製三次元測定機ACCURA
 測定精度代表値:1.2+L/350μm, Lは測定長さ
 バースト時の高速ビデオ撮影(試験内容に合わせビデオレンタル)

EVモーターの試験例
非接触リアルタイム膨張測定のアウトプット例
参考実績(SCHENCK Rotec社製のスピンテスト装置)
 EVモータ
 ハイパーループ回転部品
 航空機用ジェットエンジン
 ターボ機械
 ロケットポンプ部品
SCHENCK Rotec社製のスピンテスト装置の販売も可能(マシンスペック表)
centrio Weight,max Diameter,max Length,max Speed,max Drive power,max
size kg mm mm rpm kW
20 10 200 250 3,000-
240,000
15
50 50 500 315-615 30
70 400 700 650 75
100 800 1,000 820 90
150 1,600 1,500 1,000-1,200 160
200 3,150 2,000 1,250-2,000 250
270 6,300 2,700 1,250-2,250 315